決算ダイジェスト

116期(2025年3月期)業績の概況

  当期実績 前期実績 前年同期比(%)
連結売上高 190,806 169,934 12.3
連結営業利益 9,638 8,073 19.4
連結経常利益 10,446 9,463 10.4
連結当期純利益 10,854 8,649 25.5

(単位:百万円)

当連結会計年度の世界経済は、米国では堅調な個人消費を中心に底堅く推移した一方、中国では輸出が景気を下支えしたものの本格回復には至りませんでした。わが国においては緩やかな回復基調で推移しましたが、物価上昇や為替変動の影響など先行き不透明な状態が続きました。

 

このような状況下、当社グループは、昨年4月よりスタートした第7次中期経営計画フェーズ2において、グループ一丸となり、着実に取り組みを進めております。

 

物流事業では、日本においては海上貨物の取り扱いが堅調に推移し航空貨物にも一部回復の兆しが見られました。海外においては取り扱い物量の回復の遅れから伸び悩みが続きましたが、期後半より持ち直して推移しました。旅行事業においては、海外団体旅行の取り扱いが収益に寄与する等、順調に推移しました。

 

これらの結果、当連結会計年度における売上高は前年同期比12.3%増の190,806百万円、営業利益は前年同期比19.4%増の9,638百万円、経常利益は前年同期比10.4%増の10,446百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比25.5%増の10,854百万円となりました。

事業セグメント

物流事業

物流事業

日本

自動車関連貨物や食品、化学品等の取り扱いが堅調に推移し、収益は概ね計画通りに進捗しました。海上貨物では、輸出は自動車や機械・設備、輸入は食品や雑貨等の取り扱いが堅調に推移し、航空貨物では、自動車関連貨物や機械・設備等の取り扱いが収益に寄与しました。倉庫業務では第2四半期より開始したEC関連貨物の取り扱いが収益に貢献する等、堅調に推移しました。 

アジア

自動車関連貨物の取り扱いが伸び悩む等、全体的に低調な動きが続きました。タイでは海上、航空貨物ともに荷動きが鈍く、ベトナムでも輸出航空貨物の取り扱いが減少しました。インドにおける二輪完成車の国内配送業務等が堅調に推移し、アジア地区の収益に貢献しました。 

中国

景気回復遅れの影響等により売上、利益ともに計画を下回りました。香港では、輸出航空貨物の取り扱いに回復の兆しが見られ、上海においても海上、航空貨物とも回復基調の一方、競争激化により利益率は低下しました。連結子会社化した中外運日新では、機械設備の輸出取り扱いや大阪万博関連貨物の取り扱いが収益に寄与しました。 

米州

第2四半期まで低調に推移した自動車関連貨物の取り扱いは、第3四半期に入り動きが見られはじめ通期では概ね計画通りに推移しました。メキシコにおける自動車関連貨物の取り扱いや倉庫業務が収益を下支えしました。

欧州

ポーランドにおいて倉庫業務が堅調に推移し収支を牽引するなど、計画を上回って推移しました。英国において収支改善が進み、オーストリアでの機械設備や食品等の輸出業務取り扱いが収益に寄与しました。 

この結果、売上高は前年同期比11.8%増の180,554百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比14.3%増の7,658百万円となりました。

旅行事業

旅行事業

主力の業務渡航は緩やかながらも期を通して回復基調が継続し、団体旅行では企業の報奨旅行など海外旅行の取り扱いが収益に寄与しました。

この結果、売上高は前年同期比22.6%増の8,849百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比65.7%増の844百万円となりました。 

不動産事業

不動産事業

保有不動産の適切な維持管理に努めたこと等により、京浜地区においては収益化した賃貸不動産事業が堅調に推移するなど計画通りに進捗いたしました。 

この結果、売上高は前年同期比14.8%増の1,825百万円、セグメント利益(営業利益)は前年同期比31.4%増の1,119百万円となりました。

お客様のニーズに合った最適な輸送ルートや輸送方法、保管、引越のご提案をいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。担当営業より詳しくご説明させていただきます。